インクリメンタル開発プロセス

開発プロセスが日々進化することによって、遅れている開発がさらに遅れる開発プロセスのこと。


開発が進むにしたがって、開発終了が納期に間に合わないことが現実的になってくる。すると、マネージャ層が、あの手この手を使ってなんとか納期に間に合わせようとする。その結果、開発に関するルール追加・管理作業の追加・新ツール導入・人の追加などが行われる。

新しい開発ルールを覚えるのにはある程度時間が必要だ。
進捗管理の項目が追加されればその入力時間分は作業時間をとられることになる。
新ツール導入すれば使い方に慣れるまで時間がかかる。
人が追加されても追加要員がプラスの効果を生み出すためには、ある程度開発の内容を知ってもらう必要がある。しかし、それを教えるには、もともと居た開発者の時間を使う必要がある。


といった具合に作業が増えることによって本来の開発作業の時間がどんどん減っていくのが原因。


インクリメンタルされるのはプロセスじゃなくて機能だろう!!と突っ込みを入れたくなるかもしれないが、絶対的かつ絶望的な納期の前に恐怖したすべての開発者は、納期に間に合わなかった責任から逃れようとするために、マネージャ層からいわれたとおりに作業を行う。

中には深夜・土日を利用し極限まで働くことで間に合わせようとする人も居る。しかし、そのような人並みはずれた体力と精神力を持った人がいると、他のメンバもマネージャ層から同じ働きを期待されるようになる。最終的には、マネージャ層の要求に従うことによって、当然のように倒れる人もでてくる。という危険な面を持っている。

もちろん、この開発プロセスはススメできない。



と、なんか思いついたので「それほど間違ってないプログラマ用語辞典」風味にかいてみました。「それほど間違っていないプログラマ用語辞典」は、特にプログラマ・SEにとってはニヤリとさせられる内容が書かれています。オススメです。